94歳の素敵な女性から学ぶ事
Aさんは、多くの方に愛されている、とてもしっかりした
94歳の女性です。
骨折後もあきらめずにリハビリを続け、
とうとう、歩けるようになって帰ってこられました。
モーニングケアの時の事。
「そのスカートが大好きで、よくはいてたんだけど、
はけるかしら?
お腹周りが大きくなって、
ウエストが止まらないかもしれないけど。」
と、レースがあしらってある、
とても素敵な、スカートが椅子の上に置いてありました。
介助すると、確かにホックは止まりませんが、
ちょうどお腹の所で止まってくれます。
年齢を重ねても、
いつまでも可愛らしさを失わないAさんに、
とてもよく似合っています。
朝食にご案内しようとすると、
「ちょっと待って。
これじゃ、上が合わないから、
変えたいの。
そこに茶色の入ってないですか?」
とおっしゃいます。
きちんとコーディネートを考えておられるのです。
その瞬間に、
Aさんが、いつまでも自分らしさを失わず、
しっかりされていて、
それでいて、皆んなに愛されている、
その理由がわかった気がしました。
年齢を重ねると、ともすれば、
「もう、何でもいいわ。」と無関心になってしまいがちです。
すでに、私も例外ではありません。
そのような、あきらめを持った瞬間に、
自分という「人生の車の運転席」から、降りてしまい、
いつの間にか、他人を座らせてしまうのかもしれない。
そうやって、自ら、自分を失い、
認知症になっていくのかもしれない。
最後まで、
自分らしさ、こだわりを
失わずに生きていく事の大切さを
教えられた気がして、
頭が下がる思いでした。
Aさん、ありがとうございます。
ますます、可愛らしく、美しく、
自分らしい人生を全うされますように✨✨✨