理不尽さを受け入れさせる高圧的な強制
スーパーで、欲しいものをしっかりと両手で持ち、
母親から、あの手この手の理不尽で高圧的な脅しに、
「イヤダ!」と主張しながらも、
泣きながら、その理不尽さに屈せざるを得ない強制を受け入れさせられる男の子。
直視も出来ず、スーパーを出た私を、
男の子の叫び声と、
その状況が後ろから追いかけてくる。
不意に、涙があふれ、胸が痛くなる。
理不尽さに、
くやし涙を飲んだ幼少期の感情が湧き上がって来る。
「私は悪くなーーい!!」
心の中で思いっきり叫んでみる。
「どうして認めてくれないの?」
「どうして⁈」
私は、ただ認めて欲しいだけなのに。。
悔しい…!
悔しさに怒りが混じる。
それさえも飲み込んで、
何事もなかったかのように生きていく。
もういいよね。
私自身が、
悔しさに涙を飲み込んだ私を
認めてあげればいい。
すっかり忘れていたこの激しい感情。
出て来てくれて、ありがとう。
涙と優しさが、
複雑な味となって混じり合い、
ハートから全身に広がっていく。
ひとつ大人になった気分。
何だかんだ言いながら、
投げ出さずに頑張っている、小さな自分。
大好きだよ。